制服文化は思考を停止させる
回復基調は一時的な現象なのか。それとも、逆風を受けながらもOL制服文化はしぶと く生き残っていくのだろうか。 おそらく後者であろうと私か考えるのは、こんな取材体験があるからだ。フリーのライ ターになりたての九六年、私はある夕刊紙で一年近く、「OL制服図鑑」というコラムを 担当していた。毎週、個性のある(できれば写真映えの良い)制服を導入している企業を 取り上げ、その制服の簡単な特徴を着用者である(できれば写真映えの良い)OLの写真 とともに紹介する小さなコラムだ。 一通り取材が終わると、私は最後に必ずこの質問をした。 「制服はあったほうがいいですか、それとも廃止してもらいたいと思いますか」 正確に統計を取っていたわけではないが、感触としては一〇人中九人が[あったほうが いい]と即答した。彼女たちが挙げた理由を紹介しよう。 ・毎日、何を着ていこうか考えなくてすむので、楽でいい ・私服が汚れずにすむ ・私服だと同じものを着用できないのでお金がかかる ・通勤時に、好きなオシャレができる ・気分を仕事モードに切り替えやすい